おばさんシネマ

最近見た映画など。

【ヒミズ】と【ロボジー】

今年最初に見た映画の中に話題の【ヒミズ】と【ロボジー】があったのでそのプチ感想を。

矢口史靖監督、大好きなんですが、今回の【ロボジー】は戴けなかったな~。ちょっと有利な立場に立ったからって周りの迷惑顧みず調子に乗っちゃう人(ロボットに入るおじいさんのことね)っていうのもそもそも苦手なんだけど、それよりも何よりも。現実を全く無視した無理難題を現場に押し付けてくるワンマン社長とか、クビが恐いのか知らないが一種の詐欺行為を働き続けることを唯々諾々と受け入れるサラリーマンとか、そういう古~い日本型の企業体質って、例えばどっかの電力会社とか思い出してしまうじゃない。これはコメディなんだからとか言われたって笑えないよ~。21世紀の日本企業はそんなことじゃいかんでしょう。

園子温監督のヒミズのラストは原作とは正反対らしい。原作の作品世界の中ではおそらくそれで成立していたんだろうけれど(未読ですいません)、東日本大震災の実景や設定を一部取り入れている映画版では、この終わり方しかありえなかったんじゃないのかな。園監督はインタビューで「希望に負けた」と表現なさったとのことだが、そうでなければ、映画を創るという行為にも、映画を観るという行為にも、そもそも意味なんてなくなってしまうところだったんじゃないだろうか。大人達が流し込むありとあらゆる種類の毒を消化して、未来に向けて走り抜けていく二人の姿を見て滂沱した。立派な大人になって下さい。