もっかのベスト5!(2012/04/14)
東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。
1.【ルート・アイリッシュ】
(イラクなどの戦地では民間軍事会社が民間人を使って後方支援を請け負っている、という基本をまず押さえたい。)
2.【少年と自転車】
(ホントに愛してくれる人は誰なのか ? 絆は自ら選び取るしかない。)
3.【KOTOKO】
(Coccoさんのメンタリティを描いた塚本晋也監督の新境地……でもベースはやっぱり【鉄男】なのね。)
3.【コーマン帝国】
(アメリカ・インディーズ映画界の教祖ロジャー・コーマン様、その絶大なる影響力 !! )
5.【別離】
(イラン映画界の底力。ごくローカルでありながらあまりにも普遍的な人間の機微を描く。)
5.【スーパー・チューズデー 正義を売った日】
(民主主義的理想にはほど遠い駆け引きや足の引っ張り合い。てゆーか全員ワキが甘過ぎじゃね ? )
5.【第九軍団のワシ】
(ローマ帝国時代のイギリス。境界の向こうは異世界、を地で行く物語。)
(次点) 【アーティスト】
(古き良きラブ・ストーリーを成立させるにはこれくらいの変化球じゃなきゃ無理ってことかな ? )
(次点) 【ヘルプ 心がつなぐストーリー】
(アメリカ南部の黒人メイド達の話。これがほんの半世紀前のことなんだからなー。)
(次点) 【マリリン 7日間の恋】
(モンローを演じるという無理難題を完璧にやってのけたミシェル・ウィリアムズに拍手 !! )
(次点)【誰も知らない基地のこと】
(米軍基地問題は沖縄だけでなく世界中に存在している !! )
今回は、普段だったらどれも1位にしてもおかしくないような見逃せない映画ばかり !! お花見が一段落したら是非映画館へお越しやす !!
ところで【劇場版SPEC~天~】ですがっ。これはテレビシリーズを見ていなければお話にならないので上記のランキングからは外させて戴きましたが、こんな面白いものを見ていないなんて超もったいないのでビデオ屋さんで借りてでも是非見て下さい !! とお願いするしかありません。ただ、今回の映画版の出来映え自体は個人的には△くらいかなぁ。どう転んでも暗い内容なのでバランスを取りたかったのでしょうが、瀬文さんをあまりにもお笑いに寄せすぎなのは不満だったし、栗山千明さんの帰国子女キャラも付け焼き刃的で全然ハマっていない。ニノマエくんのキャラ設定も今回に限って言えばうーん……っていう感じ。また、かつての『ツイン・ピークス』の経験からも思うのですが、このテの話って謎が明らかになってもそれが面白いとは限らないんですよねー。……まぁ本作は、完結編の『結(欠)』の前フリという位置づけになると思うので、そちらの方に期待したいと思います。