もっかのベスト5!(2013/04/13)
東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。
1.【ザ・マスター】
(現在のハリウッドが創り得る最高峰の芸術映画。P・S・ホフマンやJ・フェニックスの演技は凄まじく神々しすぎる。)
2.【海と大陸】
(イタリアの片田舎のヒューマンドラマ、ではなく、経済発展に取り残される地方という図式はまんま日本にも当てはまる。)
3.【ボクたちの交換日記】
(内村さんって結構オーソドックスていうかベタ。でもそこが大好きなんだよねー。)
3.【だいじょうぶ3組】
(乙武さん御本人にしか演じられない役柄をドキュメンタリーではなく物語として成立させているのがいい。)
5.【ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの】
(公務員なのに全米有数の現代美術コレクターになったご夫婦のドキュメンタリーの続編。)
5.【ホーリー・モーターズ】
(個人的にいまいちピンとこないのは、昔のレオス・カラックス作品が好き過ぎるからなんだろうなぁ。)
(次点)【君と歩く世界】
(シャチの調教師という設定はあんまり活かされてないが、大人のラブストーリーとしてはいいと思う。)
お久しぶりです。
個人的にちょっと忙しくて油断しているうちに公開時期がかなりずれてしまったものもあります。本当にどうもすみません……。
上映期間がほとんど終わってしまった作品の中にも気になった作品がいくつかありましたので、以下にご紹介したいと思います。
【恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム】は“キング・オブ・ボリウッド”ことシャー・ルク・カーン様主演の2007年作品です。この映画を見た後に、どうしてもサントラが欲しくなって探してみたけど見つからず、代わりにボリウッド映画のソフトを販売するサイトで本作自体を売っているのを見つけてしまい(6年前の作品なので。ただし英語字幕のみ)、つい購入してしまいました。この音楽の中毒性はハンパなく、ど派手で華やかで、ロマンス、サスペンス、コメディなどの様々な要素が盛りだくさんで楽しめてお得感満載。インド映画は、これからゴールデン・ウィークにかけて『ボリウッド4』なんて企画もあり、こちらもなかなか粒揃いの予感。この機会に久々にどっぷりハマってみようかなぁなんて思います。
【チャイルドコール 呼声】【隣人 ネクストドア】は、どちらもノルウェーの鬼才ポール・シュレットアウネ監督によるサイコスリラーで、先だって『トーキョーノーザンライツフェスティバル2013』で上映された作品です。お話の整合性を厳密に求めてはいけないような気がしますし、結局××オチかよ!という点は気になりますが、北欧独特のほの暗い精神性が薫る作風は嫌いじゃありません。
【恋の渦】は、【モテキ】の大根仁監督が、山本政志監督がプロデュースする『シネマ☆インパクト』の枠組で制作したインディーズ作品です。男女8人+αが室内で誰が好きだの嫌いだのを延々と繰り広げるという、いわばそれだけのお話なのですが、この他愛のない会話の軽さが滅法面白い。この軽さの中に今時の若い人の空気感を活写する大根監督独特の才能は本作でもしっかり証明されていると思います。しかし、監督の才能については未だにうまく言語化できておらず、どうにも消化不良です。うぅむ。
【暗闇から手をのばせ】は、身体障害者専門のデリヘル嬢を描いた中編です。噂に聞く身体障害者向けの性風俗店というものに対する下司な興味が自分にあったことは否定しませんが、デリヘルの仕事を淡々とこなすヒロインが様々な身体障害者の男性達と関わる中で少しだけ光明のようなものを見出す姿には、少し特異な青春映画としての側面も感じられ、案外爽やかな感覚が残ったのが印象的でした。