たそがれシネマ

最近見た映画など。

もっかのベスト5!(2013/05/31)

 

東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。

 

1.【三姉妹 雲南の子
(中国の再極貧地帯に暮らす幼い三姉妹。経済格差うんぬんよりも、人間の崇高さについて思うところが多々あった。)

 

1.【きっと、うまくいく
(インド映画特集『ボリウッド4』の真打ち。歌あり踊りあり青春あり、のてんこ盛り!)

 

3.【愛さえあれば
(スサンネ・ビア監督には珍しいロマンティック・コメディ。何せ監督のファンなんですいません。)

 

4.【くちづけ
(許し難い結末だけど、私達の社会はこの結末を断罪できないよね……。)

 

4.【中学生円山
(女性からすると男子中学生の妄想って世の中で最もどうでもいいものなんじゃないかな~。)

 

4.【俺俺
(えーっとこれは、自我が肥大して誰もが自分に見えてしまうって話なのかな……?)

 

4.【探偵はBARにいる2 ススキノ交差点
(銃を使うシーンに少し違和感。日本製ハードボイルドにはもうちょっと違うやり方があるのでは?)

 

前回猛プッシュしていた【藁の盾】(引き続き上映中)がカンヌ映画祭のコンペ(オフィシャルのコンペティション部門)であまり芳しい評価を得られなかったようで残念でした!まー所詮ブルジョアの奴らに庶民の怨嗟なんて分かんねーよ、とは思ったのですが、逆に気になったのは、現地の評論家連中にこれだけ軒並み低評価をくらっているような映画が、そもそもどうしてコンペに出品できているのかっていう話です。ご存知の通り、カンヌは世界最高峰の映画祭とも言われていて、何千というハンパない数の作品が応募される中、20作やそこらで争うコンペに選出されるだけでもとても大変なことなのです。コンペ以外にもいくつもの部門や賞が存在しており、コンペに選出されなかった作品がそちらに回されるのもよくあること。なのに何で【藁の盾】はそうならなかったのでしょう?私は、作品の予備審査を行うスタッフの中に、一人ぐらい熱烈な三池崇史ファンがいるのではないかと睨んでいるのですが。もし本当にそんな人がいるのなら、その人のお話を是非聞いてみたいものだと思いました。
ところで、是枝監督は何か賞をもらったそうでよかったですね。私は是枝監督も大ファンなんで。まー要するに面白ければ何だっていいのです。

 

閑話休題。今回は他にこんな映画も気になりました。

 

クロユリ団地】は、演者は悪くなかったのですが、思ったほど恐くなかったなぁという感想に尽きます。やっぱり【リング】を超えるのって至難の業。ホラーって、因果律と問答無用の不条理さのバランスが難しいのだなぁと改めて思いました。

百年の時計】は、香川で先行上映されたご当地映画だそうです。木南晴夏さんの新たな魅力を見ることができたのはよかったのですが、たくさんの人達の協力を仰ぐことになるご当地映画は、運命的に、手堅く大人しい“いい映画”の域を超えられないことが多いんですよね……。

県庁おもてなし課】は、あんまりにも生ぬるい出来に、見ながら脳味噌が停止しそうになりました。人間関係を描きたいのならそれもいいですが、それ以前に、タイトルに掲げているこの部署自体の物語にもっと盛り上がりがなければ、そもそも成立しないのではないでしょうか。