もっかのベスト5!(2013/09/28)
東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。
1.【凶悪】
(今年ナンバーワンキタコレ!若松孝二監督の遺伝子は白石和彌監督の中に健在だった。)
1.【許されざる者】
(あのオリジナルのイーストウッド版に負けてない。李相日監督、どれだけ才能あんだよ。)
3.【共喰い】
(田中慎弥氏の芥川賞受賞作を青山真治監督が映画化。完全無欠の文学作品。)
4.【ビザンチウム】
(【インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア】の女性版的位置づけ。ニール・ジョーダン監督が健在で嬉しい!)
4.【ストラッター】
(80年代的なのどかなオフビート感が心地よい。同監督の【グレイス・オブ・マイ・ハート】は筆者のライフタイム・フェイバリットの1本です。)
4.【サイド・エフェクト】
(ソダーバーグ監督はこういう社会派サスペンスは抜群に上手い。引退に飽きたらいつでも復帰して下さい。)
4.【ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区】
(内容バラッバラのオムニバスだけど、ビクトル・エリセ監督作を含め、どれも見逃すには惜しい作品ばかり。)
(次点)【エリジウム】
(【第9地区】のN・ブロムカンプ監督の最新作。悪くないけど、前作よりは平凡かな?)
(次点)【スーサイド・ショップ】
(P・ルコント監督の新作がアニメとは意外。毒気が強くて子供向けではないかもしれないけど、独特の味はある。)
(次点)【甘い鞭】
(監禁、ダメ。ゼッタイ。正視するのが辛い描写が続くが、ラストの大どんでん返しでさすが石井隆監督と唸った。)
その他の作品:
【劇場版ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL】:映画化の必然性が全く感じられなかったし、逆に尺を持て余して余計な誇張が目立ち、ドラマ版の良さが消えてしまっていたかも。ドラマ版は中居さんのキャラクター作りが成功していて嫌いじゃなかったんだけど。
【大統領の料理人】:食通だったという故ミッテラン仏大統領のプライベート・シェフだった女性の話。美味しそうな料理がいくつも出てきてシェフの料理哲学が語られる展開は悪くないけれど、実話ならではの冗長さや不条理さがいささか感じられた。
【わたしはロランス】:カナダの若干24歳の俊英グザヴィエ・ドラン監督の第3作目。本作にもその溢れる才気は感じられるけど、女になりたいと願う彼氏をいつまでもちゃんと受け入れられない彼女がどうも歯がゆい。今や毎日当たり前のようにテレビでオネエ系タレントを見かけるようになった日本とのお国柄の違いとかもあるのかもしれないけれど。
全国の『あまちゃん』ファンの皆様、お元気ですか。我が家でも「あまロス症候群」の真っ只中です。いつもの面々がたくさんの地元のエキストラの皆さんと共に賑やかに登場する最終回、アキちゃんとユイちゃんの二人がトンネルを抜けて「その先へ」向かうラストシーンには涙がこぼれてきました。そして、このドラマは伝説になると確信致しました。
このドラマの成功の要因はいくつもあるのでしょうが、暗いことが多い今の世の中で「ドラマだけはせめて明るいものにしたい」(番組HPより)というキャストやスタッフの一人一人の皆さんの大人の本気が相乗効果を生み、結実した結果なのだと思います。
『あまちゃん』なんて見てなかったから知らねーよ!とおっしゃる皆さんは、10月14日(月・祝)に計3時間ほどの総集編が放送されるそうなので、録画でもして興味本位に気軽にご覧になってみてはいかがでしょうか。依怙地になって食わず嫌いをするのはもったいないですよ~。