たそがれシネマ

最近見た映画など。

もっかのベスト5!(2015/01/30)

 

東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。

 

1.【KANO 1931海の向こうの甲子園
(戦前に甲子園で準優勝した台湾の高校の物語。いろいろ見所はあるけれど、まずは永瀬正敏さんの新たな代表作として。)

 

1.【アゲイン 28年目の甲子園
(「マスターズ甲子園」を描いた一作。青春の禍根は普通は封印されるだけで、こんなふうに清算されることはまず無いだろう。)

 

3.【ジミー、野を駆ける伝説
(今回は市井の名も無き英雄を描きたかったという。ケン・ローチ監督がいなくなる時、私の中の何かの時代が確実に終わると思う。)

 

4.【さよなら歌舞伎町
(歌舞伎町のラブホテルを舞台に描く5組のカップル+α。個人的には訳ありメガネおばさんの南果歩さんがツボ。)

 

5.【チョコリエッタ
風間志織監督はいい意味で変わらないなぁ。それにしても、日本の学校にまだ映研なんてあるんだろうか?)

 

5.【ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して
(デプレシャン&ベニチオ・デル・トロマチュー・アマルリック in アメリカ。民族精神医学の有名な論文が原案なのだそう。)

 

(次点)【薄氷の殺人
(“不幸な自分”を否定もせず享受している一番タチの悪いタイプのファム・ファタール。あ゛あ゛あ゛見ててイガイガする~ !! )

 

(次点)【二重生活
(2つの家庭を行き来する頭カラッポ男も大概だが、男に他の女がいると知った女達の行動のエグさったらもう……。)

 

次点の2作は中国映画をベースにした合作映画なのですが、最近見た中国映画って、剥き出しの欲望のままぶつかり合う殺伐とした人間関係を描く心寒い映画ばっかりです。なんでやねん。

 

今回は他に【ビッグ・アイズ】なども見ました。本作は、妻が描いた絵を夫が自分の絵だと偽って売っていた実際のゴースト画家事件を描いているのですが、この夫というのが、まるで安手のコミックのヒールみたいにあまりにも分かりやすく悪役で、まるでリアリティが無い。まぁ実際に非道い人だったみたいだけど、それにしたって。もしかしてティム・バートン監督は、最早人生の機微とかきめ細かな心の動きとかは描けないのでしょうか。え?もともとそんなの描くタイプの人じゃなかったって?

 

閑話休題

 

今年の大河ドラマ『花燃ゆ』の個人的な三大見どころは、1)【GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊】や【アヴァロン】などでお馴染みの川井憲次さんが音楽をなさっているところ。2)ナレーターをシャア・アズナブルこと池田秀一さんがなさっているところ。3)優香さんが主要キャストの一人としてご出演なさっているところ。優香さんは、あまりに器用でなんでもこなせてしまうあまりバラエティの印象が強くなりすぎてしまった感があるけれど、女優としてもっと評価されていい人だと常々思っているんですよね。本作が優香さんの女優としてのステップアップに繋がりますようにと祈らずにいられません。
しかし、『花燃ゆ』の今のところの印象は……悪い意味でまんま少女マンガみたいかもしれない。吉田松陰役の伊勢谷友介さんとか、気合いが入ってて凄くいいんですけどね。まぁまだ始まったばかりなので、今後の展開に期待したいです。

 

さて、この1月から始まったドラマでもう1つ注目しているのが、BSジャパンで放送中の武田梨奈さん主演の『ワカコ酒』!梨奈ちゃんかわええぇぇ。美味しそうに肴を食しつつお酒を楽しむ彼女を見ていると、『孤独のグルメ』よろしく夜中でもお腹が空いてきてしまいます。
新しいセゾンカードのCMもウェブで何度も見てます。シャバダバダ~。先日見た某クイズ番組では、どう見てもクイズが苦手そうな彼女がラストの1秒で正解を出してチームに賞金をもたらした姿を見て、彼女はやはり何かを持っていると思わずにはいられませんでした。彼女にとっても今年は更なる飛躍の年になって欲しいと願ってやみません。

 

そうだ忘れてた!テレビ東京の金曜深夜の『怪奇恋愛作戦』と『山田孝之東京都北区赤羽』!特に後者、これは地上波としては相当な実験作だと思う。テレ東さんってホントにチャレンジャーだわね~。