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おばさんシネマ

最近見た映画など。

今年の大河は卒業しました。(追記)

 

1スジ2ヌケ3ドウサ、と言ったのは日本映画の父と呼ばれた牧野省三監督だったか。映画で最も肝腎なのは脚本、その次が演出、その次が俳優の演技、といった意味だけど、裏を返せば、筋立てが悪ければ作品はどうにもなりようがないということ。

 

「今年の大河ドラマはつまらない」と私は確かに言ったけど。
そこのところは動かしようがないとは思うけど。
それはあくまでも脚本に大問題があるのであり、そんな脚本しか出てこないような企画を立ててそんな体制を敷いた制作統括が全ての責任を負うべき話だろう。
つまり、「今年の大河ドラマはつまらない」のは、あくまでもNHKの側に責任があるのだ。
それを、一部のメディアが主演女優に全責任があるかのような書き方をするのは何なんだ。あまりにも無知蒙昧な所業だとしか思えないのだが。

 

世の中には確かに俳優さんがダメでぶち壊しになってしまう作品も多数存在している。けれど、大河ドラマに選ばれるクラスの俳優さん達にはそれは基本的には当てはまらないし、ましてや今年の主演女優は、ほんの4年前の朝ドラでヒットを飛ばした作品のヒロインで、他の映画やドラマでもいくつも賞を取ってきたような人だ。彼女の実力不足だなんて私には到底思えない。
俳優さん(及びその所属事務所)にもそんな作品を選んでしまった責任があるという人がいるかもしれない。けれど、彼等は基本的に振られた仕事を請け負う立場にしかないのだし、ましてや、日本のテレビドラマ界で最高峰に位置する(とかつては考えられていた)天下のNHK大河ドラマでまさかそんなポンコツな脚本が出てくるなんて想像できるわけないだろう。彼等は被害者でしかないと私は思う。

 

しかし、こんなことをしていたら、俳優さん(及びその所属事務所)の側だって大河ドラマをそれほど絶対視しなくなるし、大河ドラマのために全ての融通を利かせて最上の人材を差し向けようなどとは思わなくなることだろう。
来年よほど頑張らないと、NHKは、自分達の手で大河ドラマのブランドを地に落としてしまったツケをいろいろな面で支払わされることになるに違いない。