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おばさんシネマ

最近見た映画など。

最近見た映画 (2016/09/16版)

 

最近、こんな映画を見ました。

 

後妻業の女
果てしなく暴走する大人の欲望は、ギラギラしててあまりにもグロテスクで、もはや笑うことしかできない。若い人こそこれを見て、トラウマを思い切り植え付けられて、大人のガサガサした世界への免疫でも作っとけばいいんじゃないかと思う。

 

グッバイ、サマー
ミシェル・ゴンドリー監督の体験に基づいた作品で、2人の少年のヘンテコだけど純粋なひと夏の友情を描く。この2人のナイーブさが素晴らしすぎ。大定番【スタンド・バイ・ミー】に迫る勢いで、名作の域に入ってしまうかも。

 

君の名は。
男女の入れ替わりなんて使い尽くされたテーマだと思っていたけど、そこから更に2ひねりくらいアイディアが練られていて唸った。ただ、“事件”が解決した後の展開は少し冗長では?2人が互いの名前を忘れてしまう仕組みがおばさんにはよく分からす、このタイトルを付けたいがためだけの無理な展開だと感じられたのだが。

 

チリの闘い
1973年の軍事クーデターの直後に完成したドキュメンタリー。ピノチェトの独裁も四半世紀以上前のことだから、本作にもさすがに同時代的な興奮はないけれど、本作が世界の政治史を語る上での貴重な証言であり続けることも、かの時代が今後も検証され続けなければならないことも変わらないだろう。

 

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
意匠だけを見てると、ポニョ+ネコバス+湯婆婆感があまりにもぬぐい去れない。でも中身は純然たるケルト神話の石と妖精の世界。アイルランドに行きたくなったよーーー!

 

イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優
イングリッド・バーグマンってスウェーデン出身だっけ。この時代のハリウッド映画とか全然詳しくなくて、記憶も知識もいろいろあやふやなので、勉強になってよかった。

 

ティエリー・トグルドーの憂鬱
世の中が全員株屋や資本家ばかりになったら成立しないはずなのに、こつこつと地道に実業に携わる人間が報われず、あまつさえ馬鹿にされる世界なんて、やっぱりなんか間違ってると思う。

 

火 Hee
初老の娼婦(おそらく放火魔)の一人語り。これを小説から映像表現に起こすのは凄く難しかったのでは。桃井かおりさんの監督としての非凡な感性を感じたと共に、彼女の演技を久々にがっつり堪能できて嬉しかった。

 

チリの軍事独裁政権にまつわる映画に関しては、以前に【No】という映画をご紹介した時にちょっと書いたものがあるので、よろしければご覧になってみて下さい。なお、昨年には、【チリの闘い】と同じパトリシオ・グスマン監督の【光のノスタルジア】や【真珠のボタン】なども公開されていますので、興味のある方は併せてどうぞ。

 

 

今回は他にこのような作品もありました。

 

ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS】は先行するテレビドラマ版があったんですね!そっちを見ていないと、いきなり本作の設定に入るのは難しいかも。ただ、不法入国者の犯人2人の無軌道な青春ものと思って見たら切ない部分もあって、須賀健太くん大きくなったねーとしみじみしてしまいました。

エミアビのはじまりとはじまり】は、ストーリーは嫌いじゃなかった。けれど、既に【漫才ギャング】という作品がこの世に出ている以上、人気芸人のお笑いのシーンがこのレベルというのは厳しいでしょう。結構好きな俳優さん達が多く出演していたので、ちょっと残念です。

超高速!参勤交代 リターンズ】は、“続編に名作なし”を証明する出来になってしまいましたね。前作とは違う切り口で、というオーダーがあったのでしょうが、時代考証の無視が甚だしすぎてあまり楽しめません。時代劇的感性として、せめて「忠臣蔵」と矛盾しない程度のレベルは確保すべきなんじゃないでしょうか。