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『ユーリ!!! on ICE』で好きなキャラ


『ユーリ!!! on ICE』には中心となる3人の人物以外にも魅力的なキャラクターがたくさん出てきますが、その中でも自分が特に好きなキャラクターのことをちょっとだけ書かせて下さい。

まずはみんな大好きなピチット・チュラノン君。嫌な人物というのがほぼ登場しない『ユーリ…』の中でも屈指の本当にいい子。単にいい子なだけじゃなく、人一倍闘争心も高くて、志も高い。ピチット君を見ているだけで心が洗われる~。で、こんなにいい子が親友だと言ってくれているなんて、勇利くん自身もどれだけいい子なんだと思わずにはいられません。
想像してみるに、10代の半ばから本国のタイを離れ単身で外国に修業に来ていたピチット君だって、しんどいことも、寂しくなる時も、たくさんあったんじゃないかと思うんです。でもそんな時、勇利はごく自然に親切に接してくれていたんじゃないかと思うんですよね。
10話の例のシーンでピチット君が即座に状況を理解したのは、デトロイト時代もその後も勇利と頻繁にやりとりをしたりその動向をチェックしていたりして、勇利が今どんな状況にあってどんなことを考えているのかよく知っていたからなんじゃないかなと思います。

次にリリア・バラノフスカヤ先生。元ボリショイ・バレエのプリマで、ロシア・チームのコーチのヤコフが呼んだユーリ専属のコーチ(ヤコフの元妻)。実際、バレエの出身者がフィギュアスケートに関する仕事に携わることはままあることなのだそう。
リリア先生は、フィギュアスケートが単なるスポーツ競技であることを超え、美的要素や芸術的要素も併せ持つ競技であることを端的に体現している人物だと思います。そしてその演技の根底には愛が必要なことを誰よりも理解している人物でもあります。
「過去の自分は死にました!何度でも生まれ変われる人間が強いのです!」(4話)「美しさは圧倒的な正しさ。強くても美しくなければ意味がないわ。」(9話)「(ユーリは)沢山の出会いの中、愛の入口を感じたのではないかと思います。」(11話)名言ですな。

そして『ユーリ…』の全キャラの中で個人的に誰よりも興味深いのがクリストフ・ジャコメッティ。かつてヴィクトルがクリスに投げたピンクのチューリップの花言葉は「愛の芽生え」。クリスの携帯の待ち受けもヴィクトルとのツーショット。クリスは絶対にヴィクトルを愛してるよね。でもクリスには現実の恋人はおそらく別にいて、ヴィクトルとの関係は氷の上でしか成就しない。だからこそヴィクトルを氷の上に連れ戻したいと誰よりも願っている。
ヴィクトルの長年のライバルという、誰にも真似できない唯一無二の座を、努力を重ね時間を掛けて勝ち取ったクリスの愛は相当にこじれまくっていると思います。そして勇利には不思議なほど優しいんですよね。むしろヴィクトルが愛しているものはオレも愛している、くらいに達観しているような。そんなクリスが好きでたまりません。しかし、“色気の破壊兵器”と言われるクリスに、私は逆にあんまりエロスを感じないんですけどね……なんでだろう。