おばさんシネマ

最近見た映画など。

最近見た映画 (2017/07/16版)

 

最近、こんな映画を見ました。

 

残像
ポーランド社会主義政権に弾圧された芸術家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキを描く。アンジェイ・ワイダ監督が一生を掛けて戦ってきたものがこの映画に詰まっている。真の巨匠の遺作にふさわしい作品だった。

 

歓びのトスカーナ
トスカーナの精神診療施設から抜け出した二人の女性は、それぞれにガラスのように繊細な壊れた心を抱えていた。ここまで滅茶苦茶で傍迷惑な振る舞いを続けざるを得ない二人の壊れっぷりの生々しさが胸に迫った。

 

メアリと魔女の花
時代も、そもそも創る人も違うから、高畑・宮崎ジブリの再現はあらゆる意味で不可能だと思うので、米林宏昌監督には、(スポンサーが何と言おうとも)ご自身が心から好きだなぁと思える路線を追求していって欲しいと思います。

 

地獄愛
【変態村】のファブリス・ドゥ・ベルツ監督作。嫉妬深いメンヘラ女は恋人&結婚詐欺のパートナーにするには向かないんじゃないかと思うのだが。これを愛だと言われても困るが、男の方も大概だから、どっちもどっちの泥沼愛。

 

セールスマン
すっかり名匠の貫禄がついたイラン出身のアスガー・ファルハディ監督。このおっさん(ある登場人物)は万死に値するほどの所業をしでかしたし同情する必要なんて一切無い、と私なんぞは思った。

 

ありがとう、トニ・エルドマン
ほぼ変人の父親に振り回される娘。こういう家族がいると実際扱いに困るだろうけど(笑)、娘の方も、そもそも家族に心配させるような生活を送っている以上、一人前と名乗るには何かが少し足りないのではなかろうかとふと思った。

 

22年目の告白 私が殺人犯です
どんでん返しの連続!消去法でいくと犯人はアイツしかいなかったのに、まんまと引っ掛かってしまった!残酷描写があるので注意した方がいいけど、入江悠監督作品では【SR サイタマノラッパー】シリーズの次に面白かったかもしれない。

 

裁き
自殺を煽る歌を歌った容疑で捕まった老齢の歌手が裁判に掛けられる。普通のインド映画を見ても分かりにくいインドの一般的な生活感覚がちょっと見えてくる……といいんだけど、私の能力ではいろいろと読み解けなかった……。

 

 

ポン・ジュノ監督の【オクジャ/okja】を見たい一心で、Netflixを1週間だけ仮契約しました!作品は監督らしい皮肉の効いた内容でとても面白かったのですが、私が真っ先に抱いた感想は「やっぱりこれ、映画館で観たかったかな……。」根が古い人間なせいなのか、家で映像作品を見ようとしても他のことに意識が行ってしまいがちで、どうも今一つ集中できないというか、映画館みたいに暗闇に全身を預けるみたいな没入体験ができないのがどうも物足りないというか。作品によってはそこまで感じることもないのですが、ポン・ジュノ監督の作品ともなると、やはり画面の隅から隅まで愛でるように観たい、といいますかね。
あ、でも、仮契約したついでに、未見だったテレビアニメ作品(山本沙代監督の『LUPIN the Third 峰不二子という女』と湯浅政明監督の『四畳半神話大系』)を見ることができたのはよかったです。やったね!