たそがれシネマ

最近見た映画など。

もっかのベスト5!(2013/12/28)

 

東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。

 

1.【麦子さんと
(これまでの吉田恵輔監督作の中で一番好き。松田&堀北兄妹間の温度感が素晴らしい。)

 

2.【武士の献立
(史実をうまくアレンジした非の打ち所のないエンターテイメント。結婚後の上戸彩さんはホントにいいねぇ。)

 

3.【ゼロ・グラビティ
(独りで死ぬのはいいけれど、重力のないところで死ぬのは絶対嫌だと心底思った……。)

 

4.【楽隊のうさぎ
(学生時代にブラバン吹奏楽部の部員だったことがある総ての人に捧げたい。)

 

5.【少女は自転車にのって
(さりげない佳作だけれど、サウジアラビアの日常風景の描写(しかも女性目線)なんて超めずらしい。)

 

5.【ブランカニエベス
(安易な白黒ブームは嫌だけど、白雪姫×女闘牛士という不可思議なお伽噺を描くには必要だったかな。)

 

5.【オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
ジム・ジャームッシュは、いついかなる時もどこまで行ってもジム・ジャームッシュだし。)

 

(次点)【マンボーグ
(カナダの映像集団『アストロン6』による総製作費8万円の超マニアックで映画愛に溢れたB級SFアクション。)

 

(次点)【りんごのうかの少女
(実家を嫌う少女を描いた横浜聡子監督の最新作。【ミステリー・トレイン】以来の永瀬&工藤コンビも要チェック。)

 

※【かぐや姫の物語】も引き続き絶賛公開中です !!

 

しばらく前から戦争映画のアレルギーになってしまったので、【永遠の0】も山崎貴監督&岡田准一主演でなければ最初から鑑賞対象外だったはずで、ていうか男性監督ってどうして1回は戦争映画を作りたがるワケ?とかぶつくさ言いながら見に行きました。でも、思っていたほど悪くなかった。よく指摘されていることですが、宮崎駿監督の【風立ちぬ】のラストで飛んで行って帰ってこなかった幾多の飛行機に実際に乗っていた人達が描かれていたような印象を受けました。特に、特攻隊員達が、国のためだと言い含められながら、敵艦に辿り着くことすらできず全くの犬死にをさせられてしまう姿を容赦なく描いているのは、真っ当ではないかと思いました。ただ、宣伝などを見る限り、そうした側面は全く伝わって来ず、凡百の軍人さんカッコイイ映画との違いが意図的にぼかされているようにすら思われます。そのような捉え方をしたがる人々も少なくない中で、この映画をどのように評価するべきなのか……今の私にはすぐに答えが出てこないため、感想は保留中です。

 

今回はその他に、【自由と壁とヒップホップ】、【祭の馬】、【キューティー&ボクサー】などのドキュメンタリーも面白かったです。

 

以前この欄に書いた幕張新都心のイオンの旗艦店がオープンするのに先立ち、近隣の住民を対象にしたプレオープンというのに行って来ました。一番のお目当ては無論『蔦屋書店』!ただ、ざっと見た感じの感想は、ジャンルによりけりかなぁといった感じ。特に、映画本だけに関して言えば、津田沼駅前の丸善の方がよほど充実しているように思われます。TSUTAYA(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は、以前持っていた映画館をあっさり手放してしまったりしたこともあり、実は映画をオワコン認定しているのではないかという気がずっとしていたんですよねぇ……。ただし、めちゃ広いレンタルDVDコーナーの小さな一角にある“映画史”のコーナーの充実ぶりはなかなか素晴らしく、映画好きと思われる人々が何組も足を止めて見学していたのが印象的でした。ここが今の(せめて)3倍くらいの広さになるようであれば、TSUTAYAのやる気が少しは伝わってくるように思うのですが……。

 

今年はあと2本ほど映画を見る予定ですが、年内の更新は今回が最後になります。皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。