もっかのベスト5!(2014/02/22)
東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。
1.【祖谷物語 おくのひと】
(徳島の山間部。失われるものと残るもの。こんな映画がまだ可能だったという驚き。そしてますます武田梨奈ファンに。)
1.【スノーピアサー】
(ポン・ジュノ監督は現在最もクリエイティブな映画監督のお一人。ソン・ガンホの存在感はここでも半端ない!)
1.【アメリカン・ハッスル】
(70年代の汚職事件を元にした話で、“ハッスル”とは詐欺のこと。スネに傷持つキャラクター達が魅力的すぎる。)
4.【ラッシュ プライドと友情】
(ニキ・ラウダとジェームス・ハントが争った76年F1グランプリ。画面からBGMまで70年代に作られた映画みたい。)
5.【ザ・イースト】
(世界を牛耳り環境を破壊するグローバル企業への環境テロ。こんな映画が出てくるからアメリカは侮れない。)
5.【抱きしめたい】
(塩田明彦監督復活と評判に。結婚するってどのみち大変で、殊更に難病ものの匂いがしないのが好感触。)
5.【土竜の唄 潜入捜査官REIJI】
(三池崇史×クドカン×数々の強烈キャラでサービス精神てんこもり。盛り込み過ぎでいささか疲れるかも…。)
5.【17歳】
(何を求めて売春なんてしてんの~と気付いたらすっかり親目線。ある意味すげーホラー映画だわコレ。)
(次点)【ニシノユキヒコの恋と冒険】
(竹野内豊さんにハマりすぎなモテ男役。フワフワと起承転結のない感じがいいところでも弱いところでもある。)
(次点)【ハロー!純一】
(子供に見せる映画という志は支持したい。ただ子供の演技(滑舌)をしっかり指導するのも大人の責任だから。)
(次点)【大統領の執事の涙】
(公民権運動に関する多くの事柄の描写があまりに駆け足で、主人公の心情に寄り添いきれなかったかも。)
他にはこんな映画もありました:
【ウルフ・オブ・ウォールストリート】は、実在の株式ブローカーの話なのですが、最近本で読んだ振り込め詐欺の話にそっくりでした !! 最近のスコセッシ監督作にしては珍しく畳みかけるような展開で見応えがありますが、見終わった後には爽快感はまるでありません(笑)。
【家族の灯り】は、文字通り映画界の生ける伝説であるマノエル・ド・オリヴェイラ監督の104歳時( !! )の作品です。しかし、監督の作品は格調高すぎて私の体質には合わないみたいで、いつもどうしても眠気に誘われてしまいます……。
オリンピックで寝不足の皆様、お元気ですか。
今回のオリンピックにもいろいろ感動的な場面がありましたが、特に浅田真央選手のフリーの演技はもの凄かったですね~。私は夜中なのに思わずブラボー!と叫び声を上げて号泣してしまいましたよ。
しかし、若干のミスはあっても難易度の高い技を大胆に決めて会場を魅了したソトニコワ選手が優勝したことには異論はないものの、事前に予想していた通り、女子フィギュアの採点は今回も不可解なことだらけ。特に、浅田選手とアメリカのアシュリー・ワグナー選手のフリーの得点は絶対に低すぎる!そもそも演技構成点なんてほとんど主観じゃん。スケート連盟の人々は八百長は無いと言い張っていらっしゃるようですが、百歩譲っても不公平で不公正な何かが罷り通っているのではないでしょうか。某選手の銀河点とかね。
でも、こんな胡散臭いメダル争いに関わり合わなくなることで、かえって浅田選手は、自分の目指してきたスケートの完成形、アスリートとしてアーティストとして誰も容易には到達できない境地を、より純粋に、よりドラマチックな形で世界に指し示すことができたのかも。私には、彼女がSPでありえないような失敗をしてしまったのは、実は彼女を溺愛するスケートの神様の差配だったのではないかと思われてなりません。
浅田選手が演じたフリープログラムのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、昔から大好きな曲でした。しかし私は今まで1つ重大な勘違いをしていた。よくよく思い返してみると、この曲は淀川長治さんが生前に解説をなさっていた日曜洋画劇場のテーマ曲とは違うではありませんか!調べてみると、日曜洋画劇場の曲の方は、コール・ポーター(Cole Porter)の『So in Love』という曲のアレンジバージョンだったようです……知らんかった(汗)。リンクを貼るのはめんどいので、興味がある方はYouTubeなどで検索してみて下さいね。