たそがれシネマ

最近見た映画など。

もっかのベスト5!(2013/08/22)

 

東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。

 

1.【少年H
妹尾河童氏の一家を通して「庶民にとっての戦争」をつぶさに描く力作。)

 

2.【トラブゾン狂騒曲 小さな村の大きなゴミ騒動
(無理矢理建てられたゴミ処理場のせいで汚染されていく村を逐一記録したファティ・アキン監督のドキュメンタリー。)

 

3.【パシフィック・リム
(日本の特撮文化がメキシコ人オタク監督を経由してハリウッドで花開くとこうなるという。)

 

4.【終戦のエンペラー
(【ラスト・サムライ】よりは100倍くらいマシな映画だと思います。)

 

5.【ペーパーボーイ 真夏の引力
(湿度200%のアメリカ南部のひと夏。ゲスエロいニコール・キッドマンの新境地は必見!)

 

5.【南の島の大統領 沈みゆくモルディブ
(地球上には温暖化による海面上昇が国家消滅に直結している国々があるという。)

 

5.【ノーコメント by ゲンスブール
(セルジュ・ゲンスブールがロシア系でボリス・ヴィアンのシャンソンがルーツだなんて意外だった。)

 

(次点)【マジック・マイク
マシュー・マコノヒーのストリップが絶品すぎてどんな話だったかいまいち覚えてないような……。)

 

(次点)【最後のマイ・ウェイ
(『マイ・ウェイ』の作曲者はフランスのスーパースターだったのだそうです。)

 

お久しぶりです。しばらく夏ボケしてる間に、ご紹介したい公開作がだいぶ溜まってきました。夏休みもそろそろ終わる時期ですが、暑かった夏のシメに映画っていうのはいかがでしょう。【風立ちぬ】などもまだまだ絶賛上映中です!

 

今回見た映画には他に【楽園からの旅人】や【トゥ・ザ・ワンダー】なんて作品もありました。片やイタリアのエルマンノ・オルミ監督、片やアメリカのテレンス・マリック監督という“巨匠”の最新作ですが、結論から言うと、私の足りない脳みそではどちらの作品もあんまりよく分かんなかったです。ただ、【楽園からの旅人】はキリスト教というフィルターを通して現代の様々な問題を見つめるという意図が何となく伝わってきたのに対し、【トゥ・ザ・ワンダー】は、私にはただでさえ感動の薄かった前作の【ツリー・オブ・ライフ】を、更に薄めて卑近な話にしたという印象しか得られませんでした。う~ん、腰の据わらない男女の寄る辺ない彷徨を神サマの視点っぽく描こうとしたんでしょうかねー。でも、どうでもいいような他人の惚れた腫れたを内省的なモノローグで延々綴られても、それこそどうでもいいとしか思えないんじゃないんでしょうか。