たそがれシネマ

最近見た映画など。

もっかのベスト5!(2012/06/01)

東京近辺で上映中の映画のうち、現在オススメするベスト5は以下の通りです。

 

1.【ファミリー・ツリー
(死にかけの妻を前に人生で大切なことに目覚める男。どんな役でもやっぱりJ・クルーニーはかっこいい ! )

 

1.【MY HOUSE
(狭いながらも楽しい我が家……だったのに。堤幸彦監督の意欲作。)

 

1.【ミッドナイト・イン・パリ
(古き良きパリへのミーハーな憧れ……に終わらせないのがウディ・アレン監督の上手いところ。)

 

4.【サニー 永遠の仲間たち
(韓国のヒット作。回想シーンが多いとはいえ、中年女性の友情物語ってすごく珍しいと思うの。)

 

5.【虹色ほたる 永遠の夏休み
(アニメ版『ワンピース』の宇田鋼之介監督作。全編手書きの絵がとっても味わい深い。)

 

この他に、東京では公開が終了しましたが、井土紀州監督の【彼女について知ることのすべて】なども気になりました。今時ファム・ファタールって発想自体が古くないすか ? とは思うのですが、笹峯愛さんと三浦誠巳さんの熱演は見応え充分で、この映画的な濃厚さは嫌いじゃありません。

 

他に【ダーク・シャドウ】や【私が、生きる肌】なども見たのですが……前者は吸血鬼の話という設定に最後まで全然なじめずじまいで、最近のティム・バートン監督作との距離感を決定的に感じてしまいました。ただ、これは個人的な好みの問題かと思いますので、監督の作風がお好きな方はあまりお気になさいませんように。後者はアルモドバル監督らしい倒錯感に満ち溢れた作風ではありましたが、いくら顔と体がアレでもこういう相手を愛せるもんかなー ? いくら何でも精神性ってものを無視し過ぎなんじゃないのかなー ? と疑問に思ってしまいました。

 

と、ここで新藤兼人監督の訃報を耳にしてしまいました。ついに監督の新作にお目にかかれなくなってしまったかと思うととても残念なのですが、ただ、もうお年がお年だったので、あまり悲愴な感じでもなく、大往生を遂げて戴けたのかなとも思います。謹んでご冥福をお祈り致します。